冬にお湯が出なくなる原因は、配管の凍結・給湯器の故障・ガスの遮断の3つに分かれます。原因によって「待てば直る」のか「すぐ業者を呼ぶべきか」が変わるため、まず症状から原因を切り分けることが重要です。
症状別・まず確認すること
- 水は出るがお湯だけ出ない → 給湯器まわりの凍結または故障
- 水もお湯も出ない → 給水管の凍結の可能性が高い
- リモコンにエラーコードが出ている → 故障の可能性。業者に連絡
- ガスコンロも点かない → ガスメーターの遮断を確認
- 凍結なら → 日中の気温上昇で自然解凍を待つのが基本
お湯が出ない3つの原因と見分け方
蛇口をひねって「水は出るか」「エラーコードは出ているか」「ガスコンロは点くか」の3点で原因を絞り込めます。
配管の凍結(冬場の最多原因)
外気温が−4℃以下になると給水管や給湯器まわりの配管が凍結し、お湯が出なくなります。前夜から急激に冷え込んだ朝に起きやすく、日中に気温が上がれば自然に解消することが多いです。
- 水もお湯も出ない場合:給水管の凍結が疑われる
- 水は出るがお湯だけ出ない場合:給湯器まわりの配管凍結
- 北側や日当たりの悪い場所に設置された給湯器ほど凍結しやすい
- 多くの場合は気温が上がると自然解凍し、午前中に解消する
給湯器の故障
リモコンにエラーコードが表示されている場合は給湯器の故障を疑います。使用年数が10年を超えた機器は冬の負荷増大で不具合が出やすく、修理よりも交換を検討するタイミングです。
- リモコンにエラーコードが出ている → 給湯器メーカーまたは業者に型番とコードを伝えて相談
- 異音(ブーン・ガタガタ)や水漏れが同時に発生 → 故障の可能性が高い
- 使用年数10年超 + 繰り返す不具合 → 交換を検討する時期
ガスメーターの安全装置作動
ガスコンロも同時に点かない場合は、ガスメーターの安全装置(マイコンメーター)が作動してガスが遮断されています。地震の後や長時間の大量使用後に自動で遮断されることがあります。
- 地震の直後に発生した場合:まずガスメーターの遮断を疑う
- 遮断ランプが点滅していれば安全装置が作動している状態
- ガスメーターの復帰ボタンで自分で解除できる(手順は次章)
自分でできる応急処置
業者を呼ぶ前に試せることがあります。原因が凍結またはガス遮断であれば、自分で対処できる場合があります。
凍結の場合
最も安全な対処は、日中の気温上昇を待って自然解凍させることです。無理に解凍しようとすると配管破裂につながるリスクがあります。
- 給湯器のリモコンを「運転」にしたまま、蛇口をわずかに開けておく(流水で凍結しにくくなる)
- 配管にぬるま湯(40℃程度)をゆっくりかける — 熱湯は配管破裂の原因になるため厳禁
- タオルを配管に巻いてからぬるま湯をかけると温度が均一に伝わる
- 凍結防止ヒーターが付いている機種は、電源が入っているか確認する
配管が破裂している場合、解凍後に水漏れが発生します。水漏れが確認できたらすぐに止水栓を閉めて業者に連絡してください。
ガス遮断の場合
ガスメーターの復帰手順は機種によらずほぼ共通です。
- ① 全てのガス器具を止める(コンロ・給湯器・ストーブ等)
- ② ガスメーターの復帰ボタンを押す(ボタンを押してカバーを閉める機種が多い)
- ③ 約3分待つ(メーターが安全確認を行う)
- ④ ガス器具を順番に使って通気を確認する
- 3分以上待っても復帰しない場合はガス会社に連絡する
給湯器リモコンのリセット
一時的なエラーはリセットで復帰することがあります。
- 電源ボタンを押して給湯器を切る → 10秒待つ → 再度電源を入れる
- リセット後もエラーコードが再表示される場合は部品の故障が疑われる
業者に依頼する判断基準
以下のいずれかに当てはまる場合は自己対処を試みず、業者に連絡します。
- リセットしてもエラーコードが消えない
- 凍結が解消した後に水漏れが発生している(配管破裂の可能性)
- ガス復帰操作を行っても回復しない
- 使用年数10年超で繰り返し不具合が出ている
- 異音(ブーン・ガタガタ・シュー)が給湯器から聞こえる
冬場は給湯器修理・交換の繁忙期です。特に1月は問い合わせが集中するため、複数の業者に並行して連絡するか、即日対応可能な業者を事前に調べておくと安心です。
修理・交換の費用相場
原因によって費用が大きく異なります。凍結による配管破裂がなければ修理費用はかかりませんが、給湯器の故障や交換になると数十万円の出費になります。
| 原因・作業内容 | 費用目安 |
|---|---|
| 凍結(自然解凍・破裂なし) | 0円 |
| 凍結による配管修理(破裂あり) | 1万〜3万円 |
| 給湯器の部品修理 | 1万〜5万円 |
| 給湯器交換(エコキュートへ) | 35万〜50万円 |
| 給湯省エネ2026補助金(エコキュート) | 基本7万円・最大10万円 |
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凍結は事前の対策でほぼ防ぐことができます。特に使用歴10年以上の給湯器では、凍結をきっかけに故障が判明するケースも多いため、機器の状態も合わせて確認しておくと安心です。
- 凍結防止ヒーターの電源を冬季は切らない(切ると凍結リスクが大幅に上がる)
- 外気温−4℃以下の予報時:蛇口から細く水を出し続ける(流水は凍結しにくい)
- 長期不在のとき:水抜き操作で配管内の水を抜いておく
- 追い焚き配管:自動ポンプで凍結防止される機種が多いが、電源は落とさない
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