浄化槽が詰まるとトイレや排水が流れなくなります。原因によっては自分で確認できることもありますが、浄化槽本体の問題であれば許可を持つ業者に依頼するしかありません。まず原因を切り分けてから対処法を決めます。
原因別の対処目安
- 排水管の詰まり → 高圧洗浄で解消可能(費用2〜5万円)
- 浄化槽の清掃不足 → 汲み取り業者に清掃依頼(費用2〜5万円)
- ブロワーの故障 → 部品交換(費用3〜8万円)
- 緊急で今すぐ流れない → 水道修理業者に連絡
浄化槽が詰まる原因
詰まりの原因は大きく4つに分かれます。原因によって依頼する業者の種類が異なるため、どこに問題があるかを把握してから連絡するのが効率的です。
排水管の詰まり(最も多い)
浄化槽手前の排水管にゴミ・油脂・異物が蓄積するのが最も一般的な詰まりの原因です。台所からの油脂、トイレットペーパー以外のシートやおむつの誤投入などが代表的な原因です。
- 症状:トイレや台所の排水が少しずつ遅くなり、やがて完全に流れなくなる
- 複数の排水口で同時に症状が出る場合は排水管の詰まりの可能性が高い
- 対処:水道修理業者による高圧洗浄(費用2〜5万円)
浄化槽の清掃不足
浄化槽法第10条により年1回以上の清掃が義務付けられていますが、清掃を怠ると汚泥が溜まって処理能力が低下し、排水が流れにくくなります。
- 症状:排水の流れが全体的に悪くなる、悪臭が強くなる
- 対処:市区町村の許可を受けた汲み取り業者に清掃を依頼(費用2〜5万円)
- 水道修理業者ではなく「浄化槽清掃業者」への依頼が必要
ブロワーの故障
ブロワー(送風機)は浄化槽内の微生物が汚水を処理するために必要な空気を送る装置です。ブロワーが止まると微生物が死滅し、浄化機能が急激に低下します。
- 症状:悪臭が急に強くなる、排水の流れが悪くなる
- まずブロワー本体のコンセントが抜けていないか、電源が入っているかを確認する
- 電源は入っているが動作音がしない場合は本体の故障。業者に部品交換を依頼(費用3〜8万円)
その他の原因
浄化槽本体の破損・劣化や、大雨による浸水・逆流が原因になることもあります。
- 浄化槽本体の破損:築20年以上の浄化槽で発生しやすい。修理・交換費用は30万〜100万円
- 大雨・浸水:大雨の後に症状が出た場合は地下水の浸入または排水の逆流が原因の可能性がある
自分でできる確認と応急処置
業者を呼ぶ前に自分で確認できることがあります。排水枡の状態を見るだけで、問題が排水管側か浄化槽側かをある程度判別できます。
- 庭や敷地内にある排水枡(丸い蓋)を開けて、枡の中に水が溜まっていないか確認する
- 水が溜まっている → 浄化槽手前の排水管に詰まりがある可能性が高い
- 水が溜まっていない → 浄化槽本体またはブロワーに問題がある可能性
- ブロワーの電源・コンセントを確認する(抜けているだけのケースもある)
ラバーカップ(スッポン)はトイレ便器の出口付近の一時的な詰まりには使えますが、排水管や浄化槽の詰まりには効果がありません。症状が全体的な場合は応急処置として使わず、業者に状況を説明して判断を仰いでください。
業者に依頼する場合の費用相場
詰まりの原因と作業内容によって費用が大きく異なります。まず水道修理業者に連絡して排水管か浄化槽かの切り分けをしてもらうのが効率的です。
| 作業内容 | 費用目安 |
|---|---|
| 排水管の高圧洗浄 | 2万〜5万円 |
| 浄化槽の清掃(汚泥汲み取り) | 2万〜5万円 |
| ブロワー交換 | 3万〜8万円 |
| 浄化槽本体の修理・交換 | 30万〜100万円 |
排水管の詰まりは水道修理業者、浄化槽の清掃(汚泥汲み取り)は市区町村の許可を受けた汲み取り業者と、依頼先が異なります。症状が出たらまず水道修理業者に連絡して状況を伝え、原因の切り分けをしてもらうのが効率的です。
水道修理(PR)
排水のつまり・水回りトラブルの相談
浄化槽まわりの排水トラブルに対応。現地確認のうえ費用を提示します。対象エリア:北海道・東京・埼玉・千葉・神奈川・東海(静岡除く)・関西・岡山・広島・福岡。
▼ 無料・現地見積もり
街角水道工事相談所に相談する浄化槽の詰まりを防ぐには
詰まりの多くは日常的な使い方と定期清掃で防ぐことができます。
- 法定清掃(年1回以上)を守る。清掃業者と年間契約しておくと管理しやすい
- 台所から油脂を直接流さない。使用済み油はペーパーで拭き取るか廃油として処分する
- トイレには水に溶けないシート・おむつ・生理用品を流さない
- ブロワーの動作音を月に一度確認する。静かになっていれば故障のサイン
浄化槽清掃の費用と法定義務
浄化槽の清掃費用はいくら?相場と頻度・法定義務を解説


コメント