軒下は蜂の巣ができやすい場所です。雨風を避けられ、外敵からも守られるため、春から夏にかけて巣を作る蜂が集まりやすい環境です。巣を見つけたら、まず蜂の種類を確認して、自分で対処できるかを判断します。
種類別の対応方針
- スズメバチの巣 → 絶対に自分で触らない。業者に依頼
- アシナガバチの小さい巣(直径5cm以下)→ 市販スプレーで対処可能
- ミツバチ → 自治体に相談(保護・回収対応の場合あり)
- 駆除費用の相場 → 8,000円〜50,000円(種類・巣の大きさによる)
蜂の種類の見分け方
巣の形と場所でおおよそ判別できます。確認する際は必ず2m以上離れた位置から観察し、巣に近づいたり振動を与えたりしないようにします。
スズメバチ
スズメバチの巣は独特のマーブル模様(縞模様の混じった灰色)をしており、初期段階では逆さにした徳利のような形です。夏から秋にかけて球体や卵型に大きく成長します。
- 巣の形:マーブル模様の球体。初期(春)は小さな逆さ徳利型
- 体の特徴:大型(3〜4cm)、黄色と黒の太い縞模様
- 攻撃性:極めて高い。巣の近くを通るだけで攻撃されることがある
- 自力駆除:絶対にNG。死亡事故が毎年報告されている
スズメバチは日本で最も危険な昆虫のひとつです。スズメバチだと判断したら、すぐに離れて業者に連絡してください。複数回刺されるとアナフィラキシーショックのリスクがあります。
アシナガバチ
アシナガバチの巣はシャワーヘッドを逆さにしたような形で、六角形の巣穴がむき出しになっています。スズメバチのような外皮がなく、内部がそのまま見えるのが特徴です。
- 巣の形:シャワーヘッド型(巣穴がむき出し・外皮なし)
- 体の特徴:細長い(2〜3cm)、黄色と黒の細い縞。足が長い
- 攻撃性:巣を直接刺激しなければ基本的におとなしい
- 自力駆除:初期の小さい巣(直径5cm以下・蜂が数匹程度)なら可能
ミツバチ
ミツバチは板状の巣が何枚も重なる形で、軒下の隙間や壁の中に作ることがあります。スズメバチ・アシナガバチと異なり、保護の観点から自治体や養蜂家が対応してくれるケースがあります。
- 巣の形:板状(コム型)の巣が重なる。大きくなると壁の中に入り込む
- 体の特徴:小型(1.5cm)、茶色っぽい体色
- 攻撃性:基本的に穏やか。ただし巣を守ろうとする場合は刺すことがある
- 対応:まず市区町村の担当窓口に連絡。養蜂家が回収してくれる自治体もある
自分で駆除できるケースと方法
自力での駆除はアシナガバチの初期の巣に限定します。直径5cm以下・蜂が数匹・手の届く高さの3条件を全て満たす場合のみ対処可能です。スズメバチや直径10cm以上の巣は必ず業者に依頼してください。
準備するもの
- ハチ用殺虫スプレー(ピレスロイド系・噴射距離2m以上のもの)
- 長袖・長ズボン・手袋・帽子(顔はタオルや防塵マスクで覆う)
- 白または薄い色の服装(黒・茶・赤は攻撃を誘発しやすい)
- 厚手のビニール袋(巣の回収用)
作業の手順
駆除は日没後〜早朝に行います。この時間帯は蜂が巣に戻っていて動きが鈍く、攻撃されるリスクが下がります。
- 日没後30分以上経ってから作業を開始する
- 2m以上離れた位置からハチ用スプレーを巣全体に噴射する
- 噴射後は30分以上その場を離れる
- 蜂が動いていないことを確認してから、ビニール袋で巣を包んで取り外す
- 袋を二重にして密閉し、燃えるゴミとして処分する
スズメバチ・直径10cm以上の巣・高所(脚立が必要な場所)の巣は絶対に自分で駆除しないでください。転落と刺傷の複合リスクがあります。
業者に依頼する場合の費用相場
蜂の種類と巣の大きさが費用を決める主な要因です。スズメバチは防護装備と技術が必要なため、アシナガバチより費用が高くなります。高所作業や屋根裏・壁の中など特殊な場所は追加費用が発生します。
| 蜂の種類 | 巣の大きさ | 費用目安 |
|---|---|---|
| アシナガバチ | 小(直径〜10cm) | 8,000〜12,000円 |
| アシナガバチ | 大(直径10cm〜) | 12,000〜20,000円 |
| スズメバチ | 小(直径〜15cm) | 15,000〜25,000円 |
| スズメバチ | 大(直径15cm〜) | 25,000〜50,000円 |
高所作業・屋根裏・壁の内部など特殊な場所は上記に追加費用がかかります。複数業者に見積もりを依頼すると相場感がつかめます。
市区町村によっては、スズメバチ駆除に対して補助金制度を設けている場合があります。費用が高額になりそうな場合は、事前に自治体の窓口に確認してみてください。


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