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世田谷区経堂・宮坂エリアの坪単価は平均259万円。 30坪で約7,770万円です。
小田急線の急行停車駅で新宿まで11分。 区平均は坪259万円で、 25エリア中14位。 世田谷区の中間価格帯に位置するエリアです。
同じく急行(特急)が停まり、新宿直通で駅前に商店街がある 千歳烏山(京王線・坪198万円)と比べると、 30坪で1,830万円の差がつきます。 路線が小田急か京王かという違いだけで生まれる差です。
格差倍率は1.31倍。 桜丘5丁目(坪286万円)と 桜丘3丁目(坪218万円)の差はあるものの、 エリア内の均質さは世田谷区でもトップクラスです。
国土交通省の地価公示データ・10地点を分析しました。
世田谷区全体のランキングはこちら:
世田谷区の坪単価ランキング
経堂・宮坂の丁目別坪単価一覧
| 丁目 | 坪単価 | 30坪目安 | 最寄駅 徒歩 | 用途地域 | 26年変動 | 5年変動 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 桜丘5丁目 | 286万 | 8,580万 | 千歳船橋 9分 | 準住居 | +51.7% | +29.3% |
| 桜丘2丁目 | 282万 | 8,460万 | 千歳船橋 9分 | 1中専 | +23.6% | +16.3% |
| 経堂2丁目 | 274万 | 8,220万 | 経堂 4分 | 1住居 | +40.7% | +24.7% |
| 経堂1丁目 | 266万 | 7,980万 | 経堂 5分 | 1低専 | +53.3% | +24.4% |
| 宮坂3丁目 | 265万 | 7,950万 | 経堂 6分 | 1低専 | +35.2% | +25.9% |
| 宮坂1丁目 | 262万 | 7,860万 | 宮の坂 4分 | 1低専 | +30.0% | +23.3% |
| 経堂4丁目 | 257万 | 7,710万 | 千歳船橋 5分 | 1低専 | +29.6% | +21.1% |
| 経堂5丁目 | 251万 | 7,530万 | 経堂 9分 | 1低専 | +31.4% | +22.9% |
| 桜丘4丁目 | 229万 | 6,870万 | 千歳船橋 8分 | 1低専 | +32.4% | +22.0% |
| 桜丘3丁目 | 218万 | 6,540万 | 千歳船橋 12分 | 1低専 | +27.7% | +18.9% |
※坪単価は国土交通省の地価公示(2026年)ベース。30坪目安は各丁目の坪単価×30坪で算出。
丁目別データで見えてくること
経堂エリアで最も高いのは 桜丘5丁目(坪286万円)ですが、 最寄駅は経堂ではなく千歳船橋(徒歩9分)です。 用途地域は準住居で容積率が高く、 26年で+51.7%はエリア内トップ。 「経堂エリア」の最高値地点が経堂駅の物件ではない—— これがこのエリアの構造です。
10地点中4地点(桜丘2・3・4・5丁目)は千歳船橋駅が最寄りです。 エリアの南半分「桜丘」は、生活圏としては千歳船橋に近い。 ただし住所は「世田谷区桜丘」であり、 「経堂エリア」の価格帯を維持しています。 最安の桜丘3丁目(坪218万円)は 千歳船橋から徒歩12分、1低専の住宅地。 経堂エリアの中では相対的に手の届きやすいゾーンです。
注目は経堂1丁目(坪266万円)。 経堂駅から徒歩5分、用途地域は1低専。 26年変動率+53.3%はエリア内で最も高い。 駅徒歩圏の第一種低層住居専用地域で、 5年でも+24.4%と加速しています。 駅近×低層住宅地の王道パターンで、 このエリアの価格を牽引している地点です。
格差1.31倍の意味は明快です。 どこを買っても大きなハズレがない反面、「穴場」もない。 経堂で土地を選ぶポイントは、 価格差よりも「最寄駅が経堂か千歳船橋か」の確認です。
経堂・宮坂の地価推移|35.6%の26年間

上のグラフは世田谷区の区平均と経堂エリアの坪単価推移です。 2本のラインがほぼ重なって見えるはずです。
ポイント①:区平均と並走する「基準点」
経堂の推移は区平均とほぼ一致しています。 上にも下にもほとんどブレない。 世田谷区全体の地価トレンドを見るなら、 経堂を見ればおおよその傾向がわかります。 「世田谷区の基準点」がこのエリアの性格です。
ポイント②:直近5年で+22.9%——派手さはないが着実
5年変動率+22.9%は世田谷区の中では中位の水準です。 三軒茶屋や二子玉川のような急上昇組ではありませんが、 区の西側エリアの中では上位に入ります。 大きく跳ねないが、大きく崩れもしない。 実需中心のエリアに共通する推移パターンです。
隣接エリアとの坪単価比較
経堂の隣接エリアは千歳烏山・千歳船橋・豪徳寺・世田谷の4つ。 千歳烏山だけが京王線で、残りは小田急線または世田谷線沿線です。 路線が異なる千歳烏山との比較が、 経堂の価格を読むうえで最も重要なポイントです。
| エリア | 坪単価 | 想定坪数 | 土地目安 | 経堂・宮坂との差額 |
|---|---|---|---|---|
| 経堂・宮坂(この記事) | 259万 | 30坪 | 7,770万 | — |
| 千歳烏山 | 198万 | 30坪 | 5,940万 | -1,830万 |
| 千歳船橋 | 206万 | 28坪 | 5,768万 | -2,002万 |
| 豪徳寺・赤堤 | 264万 | 30坪 | 7,920万 | +150万 |
| 世田谷・若林 | 252万 | 30坪 | 7,560万 | -210万 |
※各エリアの想定坪数は用途地域と実際の流通面積に基づく。差額は「相手の土地目安 − 経堂・宮坂の土地目安」。
千歳烏山との比較
経堂と千歳烏山のスペックを並べると、驚くほど似ています。 経堂は小田急線の急行停車駅で新宿11分。 千歳烏山は京王線の特急停車駅で新宿15分。 どちらも駅前に商店街があり、日常の買い物に困らない。 にもかかわらず、坪単価で61万円の差がつきます。
商店街の規模では千歳烏山が上です。 「えるもーる烏山」は全長約1.7km・加盟店150店超。 経堂の農大通り商店街は全長380m。 ただし経堂は商店街が複数あります。 南口の農大通り、北口のすずらん通り商店街(1927年創業・4通りで構成)、 そして駅ビル「経堂コルティ」(2011年開業・47店舗)。 1階のOdakyu OX(23時まで営業)、 2階にロフト・三省堂書店・カルディ、 3階にクリニック、4階にレストラン。 駅直結で書店・雑貨・日用品・医療が揃う施設は、千歳烏山にはありません。
1本の長い商店街 vs 複数の商店街+駅ビル。 買い物環境の構造が異なるだけで、日常の利便性は甲乙つけがたい。 それでも坪61万円の差がつく。 これが路線ブランドの影響です。
千歳船橋との比較
千歳船橋(坪206万円)は小田急線の各停駅です。 経堂は急行停車駅。停車種別の格では経堂が上ですが、 経堂エリア内の桜丘4地点は千歳船橋が最寄り駅です。
桜丘の地点は千歳船橋の駅圏で生活しながら、 「経堂エリア」の価格帯を維持している。 これは千歳船橋エリアの記事でも触れますが、 エリアの境界をまたぐ桜丘の位置づけは、 両方の記事を読み合わせると全体像が見えます。
豪徳寺・赤堤との比較
豪徳寺・赤堤(坪264万円)は 経堂とほぼ同価格帯で、差は坪5万円。 30坪で150万円の差は 実質的には誤差の範囲です。 豪徳寺は小田急各停+世田谷線の乗換駅で、 急行は停まりませんが2路線が使える利点があります。
世田谷・若林との比較
世田谷・若林(坪252万円)は 世田谷線沿線のエリアで、経堂より坪7万円安い。 世田谷線は三軒茶屋と下高井戸をつなぐ路線で、 新宿直通の小田急線と比べると交通力は一段下がります。 30坪の差は210万円です。
まとめ|経堂・宮坂の土地で覚えておくべき数字
坪259万円、1.31倍の格差、+22.9%の上昇率。 世田谷区25エリア中14位。
小田急線の急行停車駅で新宿まで11分。 駅ビル「経堂コルティ」、南口の農大通り商店街、北口のすずらん通り商店街。 その延長線上にはJRA馬事公苑(2023年リニューアル・入場無料)もあります。 生活インフラの厚みは価格に見合っています。
同スペックの千歳烏山(京王線特急)との差は 30坪で1,830万円。 この差は路線ブランドの対価です。 それを「小田急沿線に住む安心感」と見るか、 「その差額分を建物に回せる千歳烏山」と見るか。 経堂の土地選びは、その判断から始まります。
📌 経堂で土地を探す方へ
経堂エリアは坪259万円、30坪の土地で約7,770万円です。 千歳烏山の同条件(約5,940万円)との差額分だけ、 建物にかけられる予算はタイトになります。 土地と建物の総額を先に整理しておくと、 「路線ブランドに予算を使いすぎた」という失敗を防げます。
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