最終更新:2026年2月
※この記事は令和7年度の世田谷区エコ住宅補助金の実績をもとに解説しています。令和8年度の制度内容は2026年4月1日以降に公開予定です。公開され次第、本記事も更新します。
世田谷区で外壁塗装に使える補助金は3万円です。
「たった3万円?」と思うかもしれません。外壁塗装に80万〜150万円かかることを考えれば、ほとんど足しにならないように感じます。
ただし、この補助金には見落としてはいけないルールがあります。
外壁塗装は単独では申請できません。 屋根塗装や断熱改修など、他の工事と組み合わせて初めて申請できる仕組みです。
逆に言えば、組み合わせ次第で補助金は3万円→最大40万円まで増やせます。
この記事では、世田谷区の戸建てオーナーが外壁塗装のタイミングで受け取れる補助金の正確な金額と条件、そして30坪・40坪・50坪の「実質いくらかかるか」シミュレーションをお伝えします。
外壁塗装で使える補助金はいくら?
世田谷区で外壁塗装に使える補助金は「世田谷区エコ住宅補助金」の1つだけです。
外壁塗装に直接関わるメニューは2つあります。
屋根と外壁を合わせると13万円。これが外壁塗装のタイミングで現実的に受け取れる補助金額です。

申請前に知っておくべき4つのポイント
ここからが重要です。補助金額だけ見て動くと失敗します。以下の4点を必ず押さえてください。

⚠️ ポイント1:外壁塗装は単独で申請できません
外壁塗装(ク)だけでは補助金を受け取れません。屋根塗装・断熱材・太陽光パネルなど、他のメニュー(ア〜キ)と組み合わせて工事する場合のみ申請できます。
最も現実的な組み合わせは「屋根塗装+外壁塗装のセット」です。その理由は次のセクションで詳しく解説します。
✅ ポイント2:外壁は塗料の指定なし(屋根は遮熱塗料が必須)
意外と知られていないポイントです。
外壁は普段通りの塗料選びで問題ありません。 遮熱塗料でなくてもOKです。一方、屋根は遮熱塗料でないと補助金の対象になりません。見積もり時に必ず確認してください。
⚠️ ポイント3:区内業者限定
世田谷区内に本店・支店・営業所がある業者と契約することが条件です。区外の業者では補助金を受け取れません。
「区内業者ってどうやって探すの?」という方へ——世田谷区が公式の「住宅修改築業者あっせん制度」を用意しています。詳しくはこの記事の後半で解説します。
❌ ポイント4:東京都・国の補助金は外壁塗装に使えません
これが最も重要な事実です。 他のサイトが曖昧にしている部分でもあります。
東京都(クール・ネット東京)も国(住宅省エネキャンペーン)も、対象は窓・断熱材・給湯器などであり、外壁塗装・屋根塗装は対象外です。
「東京都の補助金と併用できる可能性があります」と書いているサイトもありますが、外壁塗装に関しては都の制度は使えません。
ただし、外壁塗装と同時に窓や断熱の工事もやる場合は、その部分に都・国の制度を併用できます。この点は後の「さらに補助金を増やす方法」で触れます。
なぜ屋根とセットが合理的なのか
外壁塗装は単独で申請できません。では何と組み合わせるのがベストか。
答えは屋根塗装です。 理由は3つあります。
理由①:足場代が1回で済む
外壁塗装も屋根塗装も足場が必要です。別々にやると足場の設置・解体を2回分支払うことになります。足場代は15万〜25万円。セットにするだけで丸ごと浮きます。
理由②:補助金が3万円→13万円になる
外壁だけなら3万円。屋根を加えると10万円が上乗せされて合計13万円です。さらに再エネ電気への切り替え(ケ)で1万円が別枠で上乗せされます。これはア〜クの上限(20万〜40万円)とは別にもらえる補助金なので、屋根+外壁+再エネ切り替えで合計14万円になります。
理由③:塗り替え周期が同じ
外壁も屋根も10〜15年周期でメンテナンスが必要です。タイミングが合うなら、コスト面でも補助金面でも同時施工が合理的です。
注意:
屋根塗装で補助金を受けるには日射反射率50%以上の遮熱塗料が条件です。一般的なシリコン系では条件を満たせない場合があるので、見積もり時に「遮熱塗料対応か」を必ず確認してください。
坪数別シミュレーション:実質いくらかかるか
ここからが本題です。世田谷区の戸建てで、外壁+屋根をセットで塗装した場合の費用を30坪・40坪・50坪の3パターンで計算します。
計算の前提
30坪(延べ床面積 約100㎡)の場合
世田谷区でもコンパクトな戸建てに該当します。
40坪(延べ床面積 約132㎡)の場合
世田谷区の標準的な戸建てサイズです。
50坪(延べ床面積 約165㎡)の場合
岡本・成城・等々力など、世田谷区の高級住宅街に多いサイズです。
3パターン比較まとめ

補助金は坪数に関係なく定額13万円です。工事費が小さいほど補助金の割合が大きくなります。
この金額はあくまで相場の目安です。実際の費用は建物の形状・外壁の劣化状態・塗料のグレードによって変わります。正確な金額を知るには、後述する区のあっせん制度を使って区内業者に見積もりを依頼してください。
さらに補助金を増やす方法:窓・断熱との組み合わせ
外壁+屋根の13万円で終わりではありません。同時に窓の断熱改修や断熱材の設置も行えば、補助金はさらに増えます。
世田谷区エコ住宅補助金の他のメニューはこちらです。

※上記の窓・ドア・浴槽(ウ〜オ)は、屋根・外壁(キ・ク)と同じウ〜ク枠(上限20万円)の中に含まれます。
このほか、断熱材の設置(ア. 工事経費の10%)もありますが、断熱材はウ〜ク枠とは別の扱いです。断熱材を加えると上限枠自体がア〜ク合計40万円に広がります(詳しくは下の表を参照)。
ただし、補助金には入れ子式の上限があります。メニューの組み合わせによって天井が変わる仕組みです。
つまり、外壁+屋根で13万円を使った場合、窓やドアで追加できるのは残り7万円までです(ウ〜ク枠の上限20万円)。窓だけで青天井に増えるわけではありません。
さらに太陽光パネルを加えれば上限が30万円枠に、断熱材も加えれば最大40万円枠まで広がります。
窓・断熱なら都と国の補助金も使える
ここが最大のポイントです。
先ほど「都・国の補助金は外壁塗装に使えない」とお伝えしました。しかし、窓や断熱材の工事部分には都・国の制度が使えます。 世田谷区の公式リーフレットにも「国や東京都の補助事業との併用は可能」と明記されています。
世田谷区の補助金は上限が20〜40万円ですが、都・国の制度は上限が桁違いに大きいのがポイントです。外壁塗装のために足場を組むなら、そのタイミングで窓や断熱も一緒にやれば足場代の追加負担なし。区+都+国の「3段取り」で補助金を最大化できます。
太陽光パネルなら補助金はさらに大きい
もう1つ知っておいてほしいのが、太陽光パネルの補助金です。
世田谷区エコ住宅補助金では太陽光パネルの設置にも補助が出ます(3万円/kW、上限30万円)。さらに太陽光は東京都と国の補助金も対象で、5kWの設置なら区+都+国を合わせて200万円超の補助金を受けられるケースもあります。
外壁塗装の足場を組むタイミングで太陽光パネルの設置も検討するなら、補助金のインパクトは外壁塗装の比ではありません。
太陽光パネルの補助金の詳細と申請手順については、こちらの記事で解説しています。
▶ 【2026年】世田谷区の太陽光発電 補助金|都・国併用で200万円超の受け取り方
令和8年度の補助金はいつ始まるか
令和7年度の世田谷区エコ住宅補助金は、令和7年9月17日に予算上限に達して受付終了しています。4月に始まってわずか半年で予算がなくなりました。
令和8年度のスケジュール見込み
制度が変わる可能性もあります
世田谷区は公式にこう記載しています。
次年度の補助金制度は変更の可能性があります。補助金事業自体が実施されない場合や、申請者が交付の対象とならない可能性がございます。
令和7年度と同じ内容が続く保証はありません。制度があるうちに使うのが最も確実です。
今やるべきこと
この補助金は事後申請(工事完了後に申請する方式)です。つまり、4月の受付開始に合わせて動くなら、それまでに見積もり・業者選定・工事契約を済ませておく必要があります。
受付が始まってから業者を探していたら、予算がなくなるまでに間に合わない可能性があります。
最も確実な方法は、今のうちに世田谷区の公式あっせん制度(03-3413-3046)に電話して区内業者を紹介してもらうことです。 令和7年度のように9月で予算が尽きることを考えると、上半期中の工事完了を目指して早めに動いてください。
区内業者の探し方
世田谷区の補助金は区内業者との契約が条件です。ここが他の自治体にはないハードルになります。
最も確実な方法は、世田谷区の公式あっせん制度を使うことです。
世田谷区の公式あっせん制度
世田谷区は「世田谷区住宅相談連絡協議会」と協定を結んでおり、住宅の修繕・改築を行う区内業者を紹介しています。
電話するときは、次のように伝えるとスムーズです。
「外壁と屋根の塗装で、エコ住宅補助金を使いたいです。屋根は遮熱塗料に対応できる業者を紹介してください。」
この制度を使うメリットは3つあります。
補助金の条件を確実に満たす業者が見つかる。 あっせん制度の加盟業者は区内に営業所があり、補助金の申請にも慣れています。遮熱塗料の選定や施工写真の撮影など、申請に必要な対応を理解しています。
地元密着だからアフターフォローが近い。 外壁塗装は施工後2〜3年で不具合が見つかることもあります。区内に営業所がある業者なら、何かあったときにすぐ対応してもらえます。
中間マージンが発生しにくい。 世田谷区の地元塗装店は自社施工が多く、下請けを使わない分だけコストを抑えられます。
見積もりは複数社から取る
あっせん制度で紹介してもらう場合でも、最低2〜3社から見積もりを取って比較することをおすすめします。同じ区内業者でも、塗料の提案や工事費には差が出ます。
見積書を比較するときのチェックポイントは3つです。
「一式」表記が多すぎないか。 足場・洗浄・下塗り・中塗り・上塗りなど、工程ごとの内訳が書かれている見積書が信頼できます。
屋根塗料の商品名が明記されているか。 補助金の条件は「日射反射率50%以上」です。商品名とメーカー名が書かれていないと、条件を満たしているか確認できません。
3回塗り(下塗り・中塗り・上塗り)が明記されているか。 外壁塗装は3回塗りが基本です。回数が書かれていない業者は要注意です。
申請の流れ(5ステップ)
世田谷区エコ住宅補助金は、他の自治体と違い事後申請です。工事が終わってから申請します。

STEP 1:区内業者に見積もりを依頼する
補助金の条件を満たす工事内容で見積もりを取ります。屋根の遮熱塗料が日射反射率50%以上をクリアしているか、必ず確認してください。
STEP 2:契約・工事の実施
区内業者と契約し、工事を行います。施工前・施工中(下塗り・中塗り・上塗り)・施工後の写真が申請に必要です。業者に撮影を依頼しておきましょう。
STEP 3:申請書類の準備
工事完了後、以下の書類を揃えます。
STEP 4:郵送で申請
令和7年度から窓口での受付は終了しています。郵送のみです。
送付先:〒154-8504 東京都世田谷区世田谷4丁目21番27号 集約執務室 宛て
STEP 5:審査→交付決定→振込
よくある質問
Q. 世田谷区の外壁塗装の補助金はいくらですか?
外壁塗装の補助金は3万円です。ただし外壁塗装は単独では申請できず、屋根塗装(遮熱塗料で10万円)とのセットが基本です。屋根+外壁で合計13万円が、外壁塗装のタイミングで現実的に受け取れる金額になります。
Q. 外壁塗装だけで補助金を申請できますか?
できません。世田谷区エコ住宅補助金では、外壁塗装(ク)は他のメニュー(ア〜キ)と組み合わせて工事する場合のみ申請できます。最も現実的な組み合わせは屋根塗装とのセットです。
Q. 東京都や国の補助金は外壁塗装に使えますか?
使えません。東京都(クール・ネット東京)も国(住宅省エネキャンペーン)も、外壁塗装・屋根塗装は対象外です。ただし、外壁塗装と同時に窓の断熱改修や断熱材の設置も行う場合は、その工事部分に都・国の制度を併用できます。
Q. 世田谷区外の業者でも補助金はもらえますか?
もらえません。世田谷区内に本店・支店・営業所がある業者との契約が条件です。区内業者を探すには、世田谷区の公式あっせん制度(03-3413-3046、月〜金 9:00〜17:00)に電話するのが最も確実です。
まとめ
世田谷区で外壁塗装に使える補助金のポイントを整理します。
今やるべきことは1つ。 世田谷区の公式あっせん制度
(03-3413-3046、月〜金 9:00〜17:00)に電話して、補助金対応の区内業者を紹介してもらうことです。
補助金についてわからないことがあれば、世田谷区気候危機対策課のエコ住宅補助金電話窓口(03-5432-2070)に直接問い合わせるのが最も確実です。
なお、外壁塗装と同じ「世田谷区エコ住宅補助金」の対象メニューには太陽光発電の設置も含まれています。太陽光は東京都・国の制度も併用でき、蓄電池セットなら補助金は200万円超になるケースも。外壁塗装の13万円とはケタが違う金額なので、戸建てオーナーの方はあわせて確認しておくことをおすすめします。
▶ 世田谷区の太陽光発電 補助金|都・国併用で200万円超の受け取り方
この記事の補助金情報は、令和7年度世田谷区エコ住宅補助金リーフレット(Ver.1.1)および世田谷区公式ホームページ(ページID:4777)に基づいています。令和8年度は制度変更の可能性があります。最新情報は世田谷区気候危機対策課(TEL:03-5432-2070)にお問い合わせください。

コメント