最終更新:2026年2月
※この記事は令和7年度の実績をもとに解説しています。令和8年度の制度内容は2026年4月以降に公開予定です。公開され次第、本記事も更新します。
世田谷区エコ住宅補助金は、外壁塗装・太陽光・窓断熱など9種類の工事に最大40万円が出る区独自の制度です。令和7年度は9月に受付終了済み。令和8年度は2026年4月以降に公表予定です。
この記事では、令和7年度の実績をもとに、9つの対象メニューの金額・条件・申請方法を一覧で整理しました。R8年度が始まった時にすぐ動けるよう、今のうちに全体像を把握してください。
なお、工事の種類によって「この制度だけで十分か」「他の制度を併用すべきか」が全く異なります。 特に太陽光パネルは東京都の補助金が桁違いに大きく、今すぐ動くべき状況です。

令和7年度の受付状況
令和7年度の受付は終了しています。
令和7年9月17日に予算上限に達し、受付を締め切りました。4月の開始からわずか5ヶ月半での終了です。
令和8年度は2026年4月以降に制度内容が公表される見込みです。ただし、世田谷区は公式に以下のように明記しています。
次年度の補助金制度は変更の可能性があります。補助金事業自体が実施されない場合や、申請者が交付の対象とならない可能性がございます。
令和7年度と同じ内容が続く保証はありません。以下の解説は令和7年度の実績に基づいています。
あなたの工事はどれ?
検討中の工事によって、読むべきポイントが異なります。
制度の全体像から知りたい方は、このまま読み進めてください。
世田谷区エコ住宅補助金の対象メニューと金額一覧
世田谷区エコ住宅補助金は、9つのメニューで構成されています。

上限金額(3段構造):
- エ〜ク(窓・ドア・浴槽・屋根・外壁)合計で20万円
- ア〜ク全体で30万円
- ケを含めた総額で40万円
⚠️ ク(外壁塗装)はア〜キのいずれかと組み合わせて工事する場合のみ申請可能。単独では申請できません。
⚠️ ケ(再エネ電気)はア〜クの申請に併せて再エネ100%電力に切り替えた場合のみ申請可能。こちらも単独では申請できません。
令和7年度の主な変更点
令和7年度は前年度から大きな変更がありました。令和8年度の制度を読む際にも参考になるため、押さえておいてください。

❌ 廃止されたメニュー
令和6年度まであった以下の4メニューが廃止されました。
- 高効率給湯器
- 家庭用燃料電池(エネファーム)
- 定置型蓄電池システム
- 小型ポータブル蓄電池
蓄電池の補助金がなくなったのは大きな変更です。以前は蓄電池にも区の補助が出ていましたが、令和7年度からは対象外になりました。
⚠️ 太陽光パネルが「区内業者限定」に
令和6年度までは区外業者でも太陽光パネルの補助金を受け取れました。令和7年度からは区内に本店・支店・営業所がある業者との契約が必須に変更されています。
これが太陽光パネルの検討において非常に重要なポイントです。詳しくは後述の「工事別:この制度だけで足りるか?」で解説します。
✅ 再エネ電気上乗せ補助の新設
ア〜クの補助金に加えて、住宅の電力を再エネ100%電力に切り替えると1万円が上乗せされる新メニューが追加されました。
📮 申請方法が郵送のみに
令和7年度から窓口での申請は廃止されました。申請はすべて郵送で行います。
送付先:〒154-8504 東京都世田谷区世田谷4丁目21番27号 集約執務室 宛て
申請条件(知っておくべき5つ)
9メニュー共通の条件です。1つでも満たさないと申請できません。

① 世田谷区民であること
世田谷区に住民登録がある個人が対象です。法人は対象外です。
② 区内業者と契約すること
世田谷区内に本店・支店・営業所がある施工業者との契約が必要です。
唯一の例外: 太陽熱ソーラーシステム・温水器(ウ)だけは区外業者でもOKです。他のメニューはすべて区内業者限定です。
区内業者は「世田谷区住宅相談連絡協議会」(03-3413-3046、月〜金 9:00〜17:00)で紹介してもらえます。世田谷区と協定を結んだ公式のあっせん制度です。
③ 事後申請であること
他の自治体と異なり、世田谷区は工事が終わってから申請する事後申請方式です。
工事前に申請する必要はありません。 工事完了後に書類を揃えて郵送します。
④ 年1回限り
同一年度内で申請できるのは1人1回です。複数メニューを申請したい場合は、全ての書類を揃えてまとめて申請する必要があります。
⑤ 都・国の補助金と併用OK
世田谷区の公式リーフレットに「国や東京都の補助事業との併用は可能です」と明記されています(P.12 注意点(10))。
この併用可能という事実が、次のセクションで非常に重要になります。
エコ住宅補助金の申請の流れ

世田谷区エコ住宅補助金は事後申請です。工事が全て終わってから申請します。
STEP 1:区内業者と契約し、工事を実施する
事後申請なので、先に工事を終わらせます。施工前・施工中・施工後の写真を業者に必ず撮ってもらってください。申請に必要です。
STEP 2:申請書類を準備する
工事完了後に以下の書類を揃えます。メニューによって必要書類が異なるため、区のHPからメニュー別のチェックリスト(様式2)をダウンロードして確認してください。
STEP 3:郵送で申請する
送付先:〒154-8504 東京都世田谷区世田谷4丁目21番27号 集約執務室 宛て
※窓口での申請は令和7年度から廃止されています。
STEP 4:審査→交付決定→振込
不足書類がある場合は追加提出を求められ、それまで審査に入れません。申請前にチェックリストで漏れがないか必ず確認してください。
工事別:エコ住宅補助金だけで足りるか?
ここがこの記事で最もお伝えしたいポイントです。
世田谷区エコ住宅補助金は9メニューをカバーしていますが、工事の種類によって「この制度だけで十分か」「他の制度も併用すべきか」が全く異なります。
以下、工事別に世田谷区・東京都・国の補助金を比較します。
「国の補助金」について: 国の住宅省エネ補助金は1つの制度ではなく、窓向けの「先進的窓リノベ事業」、断熱・省エネ向けの「みらいエコ住宅事業」、蓄電池向けの「DR補助金」など複数の制度で構成されています。以下の表では工事に対応する制度名を記載しています。

外壁塗装・屋根塗装 → この制度が唯一の補助金
東京都も国も、外壁・屋根の塗装には補助金を出していません。世田谷区のこの制度が唯一の選択肢です。
外壁+屋根をセットで塗装すると13万円。金額としては大きくありませんが、他に使える制度がない以上、令和8年度の受付が始まったら確実に申請すべきです。
外壁塗装の補助金の詳しい条件・坪数別のシミュレーションは別記事で解説しています。
→ 世田谷区の外壁塗装で使える補助金は13万円|屋根との組み合わせで最大化する方法
窓の断熱改修・断熱材 → 都・国の制度と併用すべき
※国の断熱材向け補助金は複数の制度にまたがります(既存住宅の断熱リフォーム支援事業=窓+断熱材で戸建て上限120万円、みらいエコ住宅2026事業=上限40〜100万円など)。ただし国の制度同士は併用できない場合があるため、どの組み合わせが最も有利かは工事内容によって異なります。
窓や断熱材は、区の補助金だけでなく東京都と国の制度を併用できます。 金額の差が明らかです。
区の補助金は窓1枚あたり1.5万円。一方、東京都の補助金は窓の断熱改修だけで上限130万円。さらに国の「先進的窓リノベ2026事業」も使えば、窓だけで数十万円の補助金を受け取れます。
窓・断熱を検討中の方が今やるべきこと
① 東京都の補助金を確認する(今すぐ可能)
東京都の「既存住宅における省エネ改修促進事業」(窓・断熱材が対象)は現在も受付中です。世田谷区の補助金と併用可能なので、まずこちらを押さえてください。
問い合わせ先:クール・ネット東京(03-5990-5236、平日 9:00〜17:00)
② 国の補助金を確認する(2026年3月下旬〜受付開始)
国の「先進的窓リノベ2026事業」「みらいエコ住宅2026事業」は2026年3月下旬から交付申請を受け付ける予定です。国の制度は登録事業者を通じて申請する必要があるため、施工業者が対応しているか事前に確認してください。
最新情報:住宅省エネ2026キャンペーン
https://jutaku-shoene2026.mlit.go.jp/
③ 世田谷区のR8年度を待つ(2026年4月以降)
区の補助金はR8年度の公表を待ち、都・国の制度と3段取りで最大化を狙います。
★ 太陽光パネル → 都の補助金が桁違いに大きい
ここが最も重要なパートです。
数字を見てください。
※東京都の補助金額は令和6年度実績です。最新の金額はクール・ネット東京(03-5990-5236)に確認してください。
世田谷区の補助金は5kWで15万円。東京都の補助金は太陽光だけで60万円。蓄電池をセットで導入すると東京都からさらに152万円。
区の15万円と、都の200万円超。 桁が違います。

太陽光で区の補助金を使う場合の問題
しかも、世田谷区の太陽光パネル補助金には2つの大きなハードルがあります。
ハードル①:区内業者限定
令和7年度から、太陽光パネルの補助金は区内に本店・支店がある業者との契約が必須になりました。しかし、世田谷区内に拠点を持つ太陽光発電専門の施工業者は非常に限られています。大手の太陽光専門業者の多くは渋谷区や千代田区など都心部に拠点を構えており、世田谷区内には営業所がないのが実情です。
一方、東京都の補助金には業者制限がありません。 全国どこの業者でも申請できます。
ハードル②:令和7年度は受付終了
区のエコ住宅補助金は令和7年9月17日に予算到達で終了済みです。令和8年度も同じ内容で実施されるか、現時点では未定です。
一方、東京都の太陽光+蓄電池の補助金は現在も受付中です。
太陽光を検討している方へ
状況を整理します。
区の15万円にこだわって、選択肢の限られた区内業者を探している間に、今まさに受付中の東京都の200万円超を逃してしまったら——それは15万円どころではない損失です。
太陽光+蓄電池を検討している方は、まず東京都の補助金を確実に押さえることを最優先にしてください。
ただし、東京都の補助金は事前申込制です。 世田谷区の事後申請とは真逆で、業者と契約する前に東京都に申し込む必要があります。この順番を間違えると、200万円超の補助金が全額パーになります。
「区は工事後に申請」「都は契約前に申込」
——この違いを知らないまま動くと取り返しがつきません。
太陽光+蓄電池の補助金の正確な金額と、絶対に間違えてはいけない申請手順は、こちらの記事で詳しく解説しています。
→ 世田谷区の太陽光発電 補助金|東京都・国と併用で200万円超を受け取る正しい手順
※この事前申込制は太陽光+蓄電池の補助金(クール・ネット東京)の話です
工事別まとめ:いま何をすべきか
太陽光に関しては都の補助金がかなり大きいのでぜひ、確認しておいてください。
問い合わせ先一覧
まとめ
世田谷区エコ住宅補助金のポイントを整理します。
この制度をどう使うかは、工事の種類で変わります。
外壁・屋根塗装は、この制度が唯一の補助金です。R8年度を待って、確実に申請してください。
窓・断熱改修は、東京都(受付中)と国(3月下旬〜)の制度を併用すべきです。区の補助金はR8年度を待ち、3段取りで最大化を狙ってください。
太陽光+蓄電池は、この制度の15万円にこだわらず、東京都の200万円超を最優先で取りにいってください。都の補助金には業者制限がなく、今も受付中です。
この記事の情報は、令和7年度世田谷区エコ住宅補助金リーフレット(Ver.1.1)および世田谷区公式ホームページ(ページID:4777)に基づいています。令和8年度は制度変更の可能性があります。最新情報は世田谷区気候危機対策課(TEL:03-5432-2070)にお問い合わせください。


コメント